前回は、弔電の書き方についてご紹介しました。 今回は前々回の続きに戻り、葬儀に参列する際のマナーについてご紹介します。
通夜・告別式において、以下のような行為はNGです。 1.遅刻をする 2.遺族や知り合いと関係のない話をする 3.死因を聞く 4.通夜振る舞いを遠慮する
1.遅刻をする 当然の話ですが、遅刻は避けましょう。 ただし、どうしても休めない仕事など、やむを得ない事情で遅刻してしまう場合は、事前に電話で一報を入れましょう。
2.遺族や知り合いと関係のない話をする お葬式では、親しい間柄でない限りは、遺族にあいさつするのは控えます。参列したということだけで「弔意を示した」ということになるので、無理に声をかけに行く必要はありません。 遺族と親しい場合でも、長話は控えましょう。お悔やみの言葉を述べる程度で構いません。
お悔やみの言葉についてもう少し説明しますと、お悔やみの言葉は、シンプルで差しさわりのないものを手短に述べましょう。 「この度はまことにご愁傷様でした。謹んでお悔やみ申し上げます。」などでよいでしょう。
また、知り合いと話をするのも避けましょう。 お葬式は、同窓会ではありません。知り合いを見つけても、斎場の中で世間話や仕事の話をするのはマナー違反です。
3.死因を聞く これはありがちかもしれませんが、最も配慮に欠ける行為といってもよいでしょう。 これを伺ったところで、遺族の悲しみを増長させてしまうだけです。 お悔やみの言葉に死因や死に至った経緯を伺うような言葉は決して入れないようにしましょう。
4.通夜振る舞いを遠慮する 通夜ぶるまいとは、通夜の後に弔問客に感謝を込めて「酒・食」をふるまうことで、故人の思い出話をしたりすることです。 地域によっては、参列者は通夜ぶるまいをとらない地域もありますが、これには個人への供養の意味があります。 通夜ぶるまいへ促されたら、お断りせず、参加しましょう。
ただし、通夜ぶるまいは「食事の場」ではありません。 一口だけでもよいので出された食事にはすべて手を付ける一方で、長居しないようにしましょう。 遺族の方は葬式の準備等で心身ともにかなり疲労がたまっています。
いかがでしたでしょうか。
これまで複数に分けて葬儀でのマナーをご紹介してきました。 葬儀でのマナーを、学校などで習ったことはほとんどないとは思いますが、非常に大切です。 大切なのは、「故人」だけでなく「遺族の方々」にもしっかりとお悔やみの気持ちを伝えることですね。 |