知らない人が多いお葬式のマナー その1
普段はあまり意識しない、意識したくないお葬式ですが誰もが一度は必ず関わることになります。さらに悲しいことに、年をとればとるほど行く回数は増えていきます。自分も悲しいですがそれ以上にご遺族の方は悲しんでいます。そのような時に失礼な事をするとかなり印象が変わってしまいます。今までの信頼が崩れてしまうことがないよう、葬儀や葬式のマナーについて時系列に沿ってお話させていただきます。

■危篤を告げられた時
危篤を知らせる時は電話を用います。互いに動揺し、感情的になってしまうことが多いですが挨拶は手短に、要点だけをきっちりと伝えます。「誰が、どこで、どのような状態なのか」は必ず伝えましょう。繋がらない場合は留守電やメッセージを送るなどどんな手段を用いても伝えてください。早朝や深夜であったとしても失礼に当たりません。それ以上に死に目に会えない方がその人に大きな傷を残す可能性があります。
危篤を知らせる優先順位は1.家族2.親族3.親しい知人友人4.勤務先や関係者などです。一般的に親族は3親等まで来てもらいます。

■臨終を伝えられた時
病院で亡くなった場合は医師が死亡を確認した後であり、死因が分かっているケースがほとんどです。死亡診断書は病院で発行されます。遺体はひとまず霊安室に預け、その間に寝台車の手配と安置場所の手配をしなければなりません。
自宅で亡くなった場合、まずは救急車を呼びましょう。素人の判断で死亡したと決めてはいけません。そしてかかりつけの医師がいれば連絡し、医師による死亡確認をしてもらいます。親族への連絡や葬式の手配などは死亡診断書が発行されてからです。

■訃報が届いた側の対応
対応は故人との関係によって異なります。親族や故人と親しい関係だった場合は時間に関わらず、すぐに弔問(ちょうもん)に駆け付けます。その際に、玄関や入口でお悔やみの言葉を述べてから、深くお辞儀をします。手伝いを申し出た後、手伝いが不要な場合はあいさつした後、辞去します。故人と親しい間柄の場合は自分が連絡係を申し出るのもよいでしょう。やむを得ない事情で通夜や葬儀に参加できない時は代理人を立てるか、弔電(ちょうでん)を打つようにしましょう。親しい間柄にも関わらず、どちらにも来ず、弔電もないとなるとかなり常識が疑われます。

今回は危篤を伝えられた際と臨終を伝えられた際についてお話させていただきました。最初にどのような行動をとるかでその後がかなり変わってきます。不要なトラブルなどを起こさないようにするためにもしっかり知っておくようにしましょう。

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