知らない人が多いお葬式のマナー その2
普段はあまり意識しない、意識したくないお葬式ですが誰もが一度は必ず関わることになります。自分も悲しいですがそれ以上にご遺族の方は悲しんでいます。

そのような時に失礼な事をするとかなり印象が変わってしまいます。今までの信頼が崩れてしまうことがないよう、葬儀や葬式のマナーについて時系列に沿ってお話させていただきます。

前回は訃報が届いた際についてお話させていただきました。今回はそこから続けさせていただきます。


■葬儀社との話し合い
葬儀は短い時間で多くのことを決めなければなりません。一般の人は葬儀についてほとんど知識がありませんし、精神的にも余裕がありません。ですがそこで葬儀社に任せっきりにしてしまうと後で後悔することになりかねません。

さらに葬儀は人に関わるデリケートな問題ですし社会的な面子も関わってきます。他の商品を購入する時と全く違った対応になってしまう事もあり、普段より冷静な判断が取れないことが多くあります。

いつもとはかなり異なった状況ですが一般の買い物をする時の冷静さが必ず必要です。このようなつらい場面につけこむ悪徳業者に騙されない為にも、気をしっかり持つことが大切です。

数社に見積もりをしてもらい、その中から比較して決めましょう。そこで大切なのは値段だけを判断基準にするのではなく、それぞれの葬儀会社の対応です。

対応からその業者の良さや悪さが分かってくるからです。精神的な余裕がなく、正常のしっかりした判断ができないと思った場合は、信頼できる人を世話役として立てたり、親族数人で交渉に立ち会うとよいでしょう。

交渉の現場で大切なのは相手に任せっきりにしないという事です。余裕がなく、全てそちらに任せますという態度だと必ず足元を見られてしまいます。

自分たちで判断するというスタンスで、他にも葬儀社の選択肢があるという態度を見せることでようやく対等な交渉ができると考えておきましょう。

値段を決める際によく「相場はどれくらいですか?」「普通はどのくらいかかりますか」と葬儀社に聞く方がいます。葬儀社側も「お宅でしたら…」と答えますがそれはあくまでも向こうの都合での金額です。あくまで参考として捉えて、最終的には自分たちで一番適切な金額を選びましょう。

今回は重要な葬儀社との話し合いについてお話させていただきました。人が亡くなった時にお金の話をするのは気が引けるかもしれませんが、故人もあなたが金銭で悩むことを望んではいないでしょう。交渉にはしっかりした態度で臨むとよいです。

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