家族や親族が亡くなった際には、やらなくてはならない手続きが山のようにあります。しかし、家族が亡くなった際、悲しみの中でどういった手続きがあるのかを理解する余裕は果たしてあるのでしょうか? 今回は、今のうちに知っておくべき葬儀関係の手続きである、通夜から火葬までの流れについてお話ししたいと思います。
■通夜 通夜とは、本来は親族や親類などが集まって過ごす最後の夜のことを指します。一晩眠らずに朝まで故人と過ごすというのが基本とされています。最近では、告別式の前日に行われるのが一般的で、夜通しではなく、夜6時頃から1時間ほどの半通夜と呼ばれる通夜が行われることが増えており、自宅で行っていた以前と比べ、場所も葬儀施設が主となり、日中に行われる告別式に参列できない方が通夜に参列するなど、参列者も身内だけではなくなっている傾向にあります。
■葬儀・告別式 告別式は、故人の身内だけでなく、故人の友人や知人が故人に焼香や献花を行うことによって、最後の別れをする儀式のことを言いました。 葬儀・告別式と言われることが一般的ですが、この2つを合わせてお葬式が成立します。 葬儀は、故人をあの世に贈るという宗教的な儀式であるのに対して、告別式は生きている人たちが故人に向けてお別れを告げる最後の儀式となります。 出棺前の最後の儀式となるので、通夜とは異なり、遅刻や途中退室は厳禁です。遅刻のないよう、早めに到着し、着席しておきましょう。
■火葬 皆さんもすでにご存じかと思いますが、火葬とは葬法の一つで、遺体を火で焼くことによって、残った骨だけを壷や箱に収めて埋葬するもので、現在の日本では、99パーセントを上回る割合で火葬が実施されています。 葬儀・告別式を終えたら出棺した後、火葬場で火葬となります。火葬の際に必要となるのが火葬許可証で、これは死亡届を提出することによって受け取りが可能です。 火葬を終えたら、お骨上げ・ご拾骨を行います。それが終われば、火葬場から埋葬許可証が交付され、遺骨迎え・精進落としを行います。(地域毎の習慣次第です)
いかがでしたか? 葬儀手続きは、身内が亡くなってから必ずやらなければならないことですが、身内の死と向き合う期間に冷静でいられる人は少なくありません。 大切な人としっかりお別れを告げるためにも、こうした通夜から火葬までの流れはしっかりと押さえておくことが必要です。 この記事が故人との最後のお別れに役立つことになれば、嬉しい限りです。 |